もう疲れて辛いのに、迫られるように頑張ることをやめられない…
”頑張りすぎ”をやめる方法ってないのかな…
辛いのに、疲れてるのに頑張るのをやめられない…僕もそうだったので共感します。
今回は、
といった方に向けて記事をお届けします。
物事を頑張るのは悪いことではありません。
頑張って得られる成果や満足感もあります。
僕も基本的には何事も頑張りたい人間なので。
ただ、”頑張りすぎ”になると話は違います。
辛いのに「頑張らないといけない」と迫られて無理をすると心身がボロボロに。
結果的に頑張りたいのに頑張れない状況に追い込まれます。
【限界】頑張りすぎて心が限界!心が限界なときのサインと対処法を解説 – AGO-LIFE (agora-mentalhealth.top)
記事では強迫観念とは何か、「頑張らないといけない」と迫られる原因、向き合い方について解説しています。
強迫観念への間違った対処法も載せているので、ぜひご覧下さい。
記事のポイントは次の通りです。
それでは「頑張らないといけいない」強迫観念について詳しく説明しますね。
「頑張らないといけない」と無理をさせる強迫観念
強迫観念とは?
強迫観念とは、
強い不安やこだわりが日常生活に支障をきたす不安障害の一種
のことです。
強く迫られるように不安やこだわりをもってしまいます。
WHOでは『生活上の機能障害を引き起こす10大疾患』の一つに挙げられています。
強い不安やこだわりが主な症状です。
不安やこだわりなら誰にでもありそうですが、それが病的に強いのです。
また、不安や心配、こだわりといった心理を『強迫観念』、実際に移す行動を『強迫行為』と言います。
『強迫観念』というとわかりづらいかもしれませんが、
というと理解しやすいかもしれません。
上記のような状態が生活に支障をきたすレベルになると、強迫観念の可能性があるのです。
強迫観念の主な症状
強く迫られるように不安や心配、こだわりを抱く強迫観念。
典型的な症状がいくつかあるのでご紹介します。
上記は典型的な症状です。
強い不安や心配、こだわりを抱いて行動するため、日常生活がスムーズに送れなくなるのです。
今回のテーマである「頑張らないといけない」も度を超えて過剰になると、強迫性障害の可能性があります。
【苦悩】頑張りすぎがやめられない!?頑張りすぎる原因とやめる方法 – AGO-LIFE (agora-mentalhealth.top)
「頑張らないといけない」強迫観念が生まれる原因
強迫観念について解説しましたが、今回の記事のテーマである「頑張らないといけない」という強迫観念はどうして生まれるのでしょう?
「頑張らないといけない」と自分を追い詰めてしまう原因を解説していきます。
対処をするために原因を知ることが大切ですね。
「頑張らないといけない」強迫観念が生まれる原因は次の通りです。
強迫観念の明確な理由はわかってない
残念ながら強迫観念が生まれる明確な理由は分かっていません。
特にメンタル的な問題ははっきりとした理由が分かっていないものも多いですよね。
ただ、「頑張らないといけない」と強迫観念に陥る人の傾向はある程度見えてきています。
それが下記の4つの傾向です。
自分に当てはまるものがないか、考えてみて下さいね。
幼少期からの生育環境が関係
強迫観念が生まれるのは『幼少期からの生育環境』が関係しているという説があります。
親や周囲から「こうしなさい」「こうあるべき」を過度に押しつけられる。
そうすると、どんどん考え方が強迫的になっていきます。
どんどん価値観が絞られていくイメージですね。
また、結果を出したときしか褒められない。
うまくいかないことがあると厳しく叱られる。
接し方が極端だと「頑張って結果を出さないといけない」「頑張れない自分には価値がない」と考えてしまうでしょう。
どう育てられたのかはっきりは覚えてませんが、僕は大人になっても極端に怖かったです。
真面目で完璧主義的な性格
生まれつきの性格も「頑張らないといけない」という強迫観念に関係しているでしょう。
特に真面目で完璧主義的な性格の人は「頑張らないと」「甘えられない」という気持ちが強いのではないでしょうか?
真面目にやる、完璧を目指すのは必ずしも悪いことではないですが…
疲れてもつい無理をしちゃうんですよね。
物事を完璧にこなせることは滅多にありません。
ですが、些細なミスで自分を責め、「もっと頑張らないと」とムチをうつのです。
「頑張らないといけない」がどんどん加速して、自分で自分を追い詰めてしまいます。
完璧主義をやめる方法について書いた記事もあります。
完璧主義で苦しんでいる人は、ぜひご参考に。
【気楽に】苦しい完璧主義はもうやめたい!完璧主義な人の特徴とやめ方 – AGO-LIFE (agora-mentalhealth.top)
自己肯定感の低さ
自己肯定感の低さも「頑張らないといけない」という強迫観念に繋がります。
ちなみに、自己肯定感とは
どんな自分も受け入れられる感覚
のことを言います。
何でもポジティブに「ガンガンいくぜ~!」ってことではないです。
たとえよくない状態でも、自分を認められるのが大切です。
自己肯定感が低い状態だと”ダメな自分”にOKが出せません。
ダメな自分を認められないのです。
だから「ダメな自分には価値がない。頑張らないといけない。」と、どんどん自分を追い込んでしまいます。
頑張りたくて頑張ってるといより、ダメな自分を消すために頑張ってる感じです。
”完璧な人間”は存在しないのに、自分を認められずに「頑張らないといけない」が延々と続いてしまうのです。
「頑張らないといけない」時代の流れ
現代の生活リズムの加速も「頑張らないといけない」という観念を生み出している原因と言えます。
使えるものやできることが増えた分”短時間でたくさんのことをこなす”というスタイルが浸透しているように思います。
どこにいてもスマホからは着信やメール、LINEが届く。
「既読を付けたから早く返さないといけない」とどこか焦りが生まれる。
スマホがない時代には感じられなかった焦りのような気がします。
徐々に変化しつつはありますが”大学に行くの人が多数””正社員で働かなければ”といった『社会の常識』のようなもの。
「頑張らないといけない」という強迫観念を生み出す一因になっているのではないでしょうか。
「頑張らないといけない」強迫観念への間違った対処法
「頑張らないといけない」と常に自分を追い込むのは辛いよ…
苦しくなるほどの「頑張らないといけない」は早く緩めて手放したいですよね。
無理をして強迫的に頑張りすぎる自分を変えたい気持ちはとてもよくわかります。
ただ、変わろうとするときに『間違った対処法』をとると、さらに自分を苦しめることになります。
『間違った対処法』とは、
「頑張らないといけない」という強迫観念を否定すること
です。
例えば、「仕事を頑張らないと同僚に嫌われる」と思ったとき。
安心しようと思って「いや、いつも頑張ってるから嫌われるはずがない!」と言い聞かせる。
何度言い聞かせても「でもあのときミスしたからやっぱり嫌われるかも…」と何度も覆されます。
”無理に安心しようとする”⇒”すぐに覆される”の繰り返しで余計に苦しくなります。
自分でいくら理屈づけても、それだけで強迫観念を消すことは難しいのです。
”考えないようにする”も同じです。
人間は「考えないように」強く思うほど、余計に気になってしまう生き物です。
無理に強迫観念を消そうとしても、余計に症状が酷くなることもよくあります。
強迫観念を緩めて頑張りすぎないために
消そうとするともっと「頑張らないと」が強くなる…
消せないなら一体どうすればいいんだよ~(泣)
やめたいのに「頑張らないといけない」って追い詰められる…辛いですよね。
ここでは強迫観念を緩めていく方法を解説します。
否定しようとしても余計に強くなる強迫観念。
今すぐに消すのは難しいことです。
でも、ここで紹介する方法を意識して継続していくことで、「頑張らないといけない」という強迫観念が徐々に薄れていきます。
素直な心を知る
「頑張らないといけない」という強迫観念を緩めるために『素直な心を知る』ことは大切です。
「頑張らないといけない」の裏側に本心が隠れていないでしょうか?
本心から「頑張りたいのか」、それとも別の理由で「頑張らないといけない」と感じているか、見分けるのが大切です。
「頑張らないといけない」という強迫観念に囚われていると、素直な心は見えにくいもの。
焦りや不安を感じたときほど、「本当はどう思っているのか」に目を向けてみましょう。
本当にやりたいことを見つける
”本当にやりたいこと”を見つけることも「頑張らないといけない」という強迫観念を緩めるために大切です。
そんな簡単に”本当にやりたいこと”なんて見つからないよ~。
確かに「本当にやりたいことは?」って聞かれるとギクッとしますよね。
でも、”本当にやりたいこと”は大きくて立派なものである必要はありません。
”本当にやりたいこと”を見つけるためには上記の『素直な心を知る』が役立ちます。
自分の本心に耳を傾けると、やりたい・やりたくないが少しずつ分かってきます。
”本当にやりたいこと”は上のようなレベルでいいのです。
些細でも”本当にやりたい”と感じたことをできる限り実行してみてください。
「頑張らなければいけない」という強迫観念に縛られていたのが、本心をもとに動く感覚や充実感がわかってくるはずです。
強迫観念を肯定する
強迫観念値の間違った対処法として『強迫観念を否定する』ということを紹介しました。
なので、強迫観念を緩めるためには反対の『肯定する』という作業が必要になります。
強迫観念を肯定するってどういうこと?
簡単に言うと”不安をあえて肯定する”って感じです。
『頑張らないといけない』という想いの裏にはどんな不安が隠れているのでしょうか?
恐らく、”何かよくないことが起こる”と脳が予想しています。
「嫌われる」「自分に価値がなくなる」「できない奴って思われる」といった否定的な状況を不安に感じているのです。
あえてその不安を『肯定する』のです。
開き直りに近い感じですが、不安を『肯定する』ことで否定的な予想が浮かぶことに慣れてきます。
不安やダメな自分も認めることができると少し肩の荷が降りますよ。
とにかく生きてればなんとかなる!精神です。
強迫観念を実行する
強迫観念をあえて実行するのも「頑張らないといけない」という思いを緩めるのに効果的です。
かなり勇気のいる方法だと思いますが、不安を受け入れるために有効です。
強迫観念を実行するとは、「頑張らないと嫌われるのではないか」と感じたら、実際に『頑張らない』を実行してみるといった感じです。
最初は『頑張らない』ができないし、「嫌われるかも」と怖くなるかもしれません。
でも、実は現実は少し違っていて少し手を抜いても問題なく過ごせることもあります。
少しずつ行動を変えてみて、現実の結果を確かめてみる。
実験のように何度も繰り返して挑戦してみるのが大切です。
不安に向かって行動することで、「頑張らなくても大丈夫かも」というう感覚が芽生えてくるはずです。
【朗報】頑張らないと生きていけない…なんてことはない!頑張らなくても生きていける理由を解説 – AGO-LIFE (agora-mentalhealth.top)
”頑張らなくても済む基準”を見つける
「頑張らないといけない」という強迫観念を実行するという方法を上記しました。
実際に行動に移す中で「これくらいまでは手を抜いて大丈夫なのか」という”頑張らなくても済む基準”を見つけることも大切です。
少し機械的かもしれませんが、行動のパターンをつくるのは有効ですよ。
内面はなかなかすぐには変わりません。
”頑張らなくても済む基準”を見つけても、実行するのが怖くなるときもあるでしょう。
ただ、”行動”に”内面”はついてくるものです。
少しずつで大丈夫、”頑張りすぎない”を実践するために両面を変えていきましょう。
つい頑張りすぎてしまう人の改善法を『【自覚なし】頑張りすぎがわからない!頑張りすぎる人の特徴と改善法 – AGO-LIFE (agora-mentalhealth.top)』にまとめているので、ぜひご参考に。
過去の自分を癒やして自分を大切にする
「頑張らないといけない」と強迫観念に迫られる人は、過去の経験で心に傷を負っていることも少なくありません。
心の傷が今も残っていて、修復しようと必死に頑張り続けてしまうのです。
幼い頃に”「もっと頑張れ」と言われ続ける””いい結果が出たときだけ褒められる”という環境が続くと、「頑張らないといけない」とつい無理をしてしまいます。
過去にどんな結果があったのか紐解き、心の傷を癒やしてあげることで「頑張らないといけない」という強迫観念が和らいでいくのです。
幼少期の経験を思い出し、大人になった自分が癒やしてあげるのです。
ただ、1人でこの作業を行っていくのは難しかったり、苦痛を伴う可能性もあります。
カウンセラーなど、心理のプロと一緒に行うことで安心して取り組むことができるでしょう。
カウンセリングもお金がかかって簡単に受けられない人もいると思います。
今は比較的安く、自宅でカウンセリングを受けられるサービスもあるので、紹介しておきますね。
\2週間8,000円でプロのカウンセリングを受け放題/
医療機関で治療を受ける
強迫観念を医療機関の治療で改善していくのも一つの方法です。
正直、精神科や心療内科に一歩踏み出せないという方も多いと思います。
僕も最初はそうでした。精神疾患にかかったって認めたくなかったんですよね。
ただ、強迫観念の症状は放っておくだけで治るものではありません。
「頑張らないといけない」という強迫観念は心身を蝕み、人生に暗い影を落としかねません。
どうにもならなくなる前に、「頑張りすぎてもう苦しい…」「頑張るのをやめられない」と感じたら早めの受診をおすすめします。
「頑張らないといけない」強迫観念の原因と向き合い方【まとめ】
今回は、
といった方に向けて、『【やめられない】「頑張らないといけない」という強迫観念!強迫観念の原因と向き合い方』というテーマでお届けしてきました。
記事のポイントは次の通りでした。
「頑張らないといけない」という強迫観念は簡単にやめられるものではありません。
気付いたら自分を追い込んで限界に達していることも。
ぜひ、今回の記事の対処法を試して、”頑張りすぎ”を緩めて楽な人生を手に入れてくださいね。
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